新潟大学脳研究所 脳神経外科教室

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活動報告 -教室のご紹介-

2018.09.16 体験記

群馬大学 中田聡先生の新潟大学脳神経外科 体験記

新潟大学脳神経外科 体験記

 

群馬大学脳神経外科の中田 聡と申します。今回、2018年3月26日から4月20日まで新潟大学脳神経外科にて実験手技の研修をさせていただきました。約4週間の短い期間でしたが、非常に充実した日々を送ることができ、今回その内容を報告させて頂きます。

 

まず自分の紹介をさせて下さい。

私は2015年に脳神経外科の認定医を取得後、悪性脳腫瘍を専門と決め、大学院で病理学を学びました。環境に恵まれ、希少な脳腫瘍の研究に数多く携わることで研究の面白さを知ることができましたが、その一方で、臨床と平行しながら自分自身で資金を獲得し、最新の知識をアップデートしつつ適切な仮説を立てて研究を続けていく、その難しさも実感することができました。大学院の卒業が決まっても、この状態で自分で研究を組み立てていく自信は得られず、もう何年か、人生の一部分を研究だけに集中する環境に投じたいと思うようになりました。医局の先生とそういった話をする中で、それなら是非海外留学に行ってこいと後押しして頂き、大学院の指導教員である病理のN先生に相談した所、新潟大学の棗田先生を紹介して頂き、先生自身が留学され、現在も交流を続けているJohns Hopkins大学の神経病理学教室への留学が叶うこととなりました。

 

棗田先生は、それまでほとんど直接的な面識はなかったにも関わらず、当初から大変親身に相談に乗って頂き、新潟にお邪魔した折、学会でお会いした折に色々と飲みに連れて行って頂きました。先生のされる話はどれもスケールが大きく、その行動力、コミュニケーション能力も含め、圧倒され通しで、自分もこんな風になれたら、とますます留学への憧れを強くしました。先生の親切に甘え通して、国際学会まで付いていき、留学先の教授にも挨拶することができました。こうして話していく中で、培養細胞を使った実験手技に自信がないことを話したところ、「それなら留学前の1ヶ月、新潟大学で研修をすると良い。」と提案を頂き、それに飛びついたのが今回の研修の切っ掛けになります。

 

前置きが長くなりましたが、新潟大学での研修の話に移ります。4週間の間、主に棗田先生、岡田先生のされている脳腫瘍の分子研究の、予備実験のようなことをさせて頂き、細胞培養、Western blot、flow cytometryなどの、留学先での研究に必須の手技を学ぶことができました。実験助手の小林さんに一日付いて回って、手取り足取り教えて頂き、迷惑をかけ通しだったとは思いますが、本当にありがたい時間でした。群馬大学では臨床業務と研究の両立に悩んでおり、要領の悪い自分は腰を据えて実験をする時間を確保できずにいましたが、新潟大学では、この両立が見事に成立していて、質の高い診療を行いつつ、多くの先生が実験室に出入りして、空き時間を利用してうまく実験を進めているのが、とても印象的でした。これは、もちろん個人の先生の努力も大きいと思いますが、研究、臨床、教育を両立していこうという、医局としてのバックアップ体制、さらにそれを支える病棟スタッフあってのことと思い、長年の蓄積を感じました。臨床のカンファレンスにも何度か参加させて頂きましたが、こちらのプレゼンテーションも論理的でわかりやすく、研究・臨床がうまく歯車の両輪になって、優れた人材を育てているのだなと実感しました。短い研修の間にも、会う方皆に明るく声をかけて頂いて、本当に感謝しております。

また、丁度この頃は送別会、歓迎会の多いシーズンでしたが、大変恐縮ながら自分も参加させて頂き、それ以外のときも棗田先生、金丸先生を始め、多くの先生に昼飯・夕飯に誘って頂き、街としての新潟の魅力も堪能させて頂きました。食べ物はどれも本当に美味しくて、大学から歩ける距離でこれだけ良いお店がたくさんあるというのは自分の母校にはない点で、とても羨ましく感じました。夜は新潟大学付属の宿舎(康楽会館)に滞在させて頂きましたが、これも格安でありながら非常に快適でした。

 

 

こうした非常に充実した新潟大学での研修の後、海外留学をスタートして、現在この体験記を書いています。短い期間に、新潟大学での研修、海外での生活の立ち上げ、という大きな環境の変動があり、普段ルーチンワークに追われて見えていなかった、周囲に支えられて生きているという実感をとりわけ強く感じています。見ず知らずの自分に対して留学という大きな機会を提供して頂いた棗田先生、新潟大学での研修を快く承諾して頂いた藤井教授、大石准教授を始めとしたスタッフの皆様、本当にありがとうございます。また、実験助手の小林さん、岡田先生、金丸先生、阿部先生、薬剤師の江田さん、学生の宋君、色々な方々に親切に実験を教えて頂きました。今、その一つ一つが役立っています。

 

以上、久しぶりに日本語で文章を書いておりまとまりませんが、皆様、お世話になりました。今後も是非、機会を見つけて遊びに・学びに行かせて下さい。また、山を挟んで隣同士の新潟大学と群馬大学との交流が発展するよう、自分自身、頑張っていきたいと思います。この度は、本当にありがとうございました。

「中田先生とラボにて(中田先生は左から3番目)」
「中田先生とラボにて(中田先生は左から3番目)」