初夏の日差しが照りつける中、7月11日に「第70回新潟脳卒中研究会」が山形県立中央病院講堂にて開催されました。大勢の同門会の先生方にはるばる遠方よりお越し頂き、13もの演題が発表された盛況な会となりました。サービス精神旺盛な熊谷科長の「山形までわざわざ来て頂いたので、おもてなしをして楽しんで頂きたい」との号令の下、旬のさくらんぼなど山形を代表する軽食を用意させて頂き、多くの先生方に山形を味わって頂けたかと思います。
肝心の研究会の方ですが、13例中7例が血管内治療の演題というところに血管内治療をかかすことのできない脳卒中診療のリアルワールドが反映されているように思いました。しかしながら、小澤常徳先生(三之町病院)のコイル塞栓術後の脳動脈瘤再発を治療された見事な手技からは直達手術の重要性は増々大事になってくるであろうと教わりました。また、武田憲夫先生(鶴岡市立湯田川温泉リハビリテーション病院)の情熱溢れる発表では、急性期医療だけでなく、慢性期のリハビリテーションや地域全体で取り組む脳卒中医療に関して大変勉強させて頂きました。その大大ベテランの武田先生の直後でしたが、新入局の太田智慶先生(新潟市民病院)も堂々とした発表をされておられました。座長を努められた森田健一先生(桑名病院)、長谷川仁先生(新潟大学)のおかげで、若手も質問しやすい雰囲気で活発な議論がなされました。また、その座長のお二人が新たな世話人になられ、永らく御尽力御指導頂いた竹内茂和先生(長岡中央綜合病院)、佐々木修先生(新潟市民病院)が世話人を御勇退なされました。
文責:田村智(山形県立中央病院)