新潟大学脳研究所 脳神経外科教室

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活動報告 -教室のご紹介-

2012.04.21 最新情報

H23年度大学院生卒業のご報告(その1)

H23年度は当教室から6人の大学院生が無事に博士号取得し卒業することができましたので、ここにご報告いたします。五十川瑞穂先生、北澤圭子先生、神宮字伸哉先生、中村公彦先生、神保康志先生、佐藤洋輔先生の6名で、非常に忙しい日常診療を行いながらで大変だったことと思います。この度の経験は今後の臨床研究や論文執筆に生かされることと思います。それでは以下にご紹介いたします。

 

なお、分量が多いため3回に分けて掲載させて頂きます(順不同)。

 

北澤圭子 先生
テーマ:3-dimentional rotational angiographyを用いた正確なworking projectionの検討
コイル塞栓術に使用するworking projectionは、動脈瘤と母血管の境界を一方向からしか観察できずworking projection(WP)が不正確になる可能性があるため、前、後面の境界を同時表示するより正確なWPを決定する方法(切り出し法)を考案した。当科でコイル塞栓術を行った症例を対象とし、Work station上で動脈瘤を切り出し、translucent modeで表示した母血管、動脈瘤とfusionさせた(切り出し法)。動脈瘤が母血管と接している面積と、実際治療に使用したWPでの底面積の比をWPのずれ割合として評価、検討した。その結果、動脈瘤をterminal type、side wall type、その他に分類すると、terminal typeでより正確であった。terminal type以外の動脈瘤と、最大径5mm未満の動脈瘤では、切り出し法を用いたworking projectionの決定がより有用な可能性が示唆された。

 

神宮字伸哉 先生
テーマ:長期生存頭蓋内胚腫の機能予後を低下させる要因(単施設における頭蓋内胚腫の長期予後)
新潟大学では頭蓋内胚腫に対して、全脳もしくは全脳脊髄への予防照射を加えた照射単独治療を初期治療の基本方針としてきた。本疾患の治療成績と機能予後を分析し、長期生存例における問題点を検討することを目的とした。対象は、過去20年間に初期治療を行った頭蓋内胚腫46症例で、38名(83%)に対し照射単独治療(全脳脊髄照射32名、全脳照射6名)、7名(15%)に対し化学療法併用放射線治療、1名(2%)に化学療法単独治療を行った。治療成績は治療法別に、また長期的にみた機能予後は初期治療時の年齢別に検討した。その結果、本研究期間における胚腫の主な治療法である照射単独治療では長期的にみても再発を認めなかった。機能予後の悪化に関わる因子として、小児期発症例では放射線照射に伴う遅発性の高次脳機能障害が、また青年期以降の発症例では腫瘍そのものによる正常脳組織の障害と手術合併症が統計学的にも有意差を持って関与していた。