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第16回微小解剖セミナー開催報告

本年も8月10,11日の日程で微小解剖セミナーを開催いたしました。前期〜後期専攻医の先生方を中心とした参加メンバーに大学スタッフが指導医として加わり、両日とも20名以上の活気ある会となりました。

初日はorbitozygomatic approach〜前床突起削除を行いdural lingや海綿静脈洞周囲の脳神経・血管構造の確認などを行いました。本年は初めての試みとして外視鏡(ORBEYE)を用いた解剖も行いましたが、やはり共有力に長け鮮やかな画像を記録できるメリットは微小解剖においても有意義であると感じました。

初日午後に行ったDolencアプローチを意識した微小解剖(ORBEYE画像)

2日目は側頭葉内側構造の理解を目的として、海馬周囲の構造からchoroidal arteryの走行、脳室との関係などについて学習しました。やや高度な内容も含まれていましたが、全グループで正常構造を描出できておりました。

2日目、anterior choroidal Aを全長に確認し海馬も露出 (ORBEYE画像)

様々な角度から時間をかけて正常解剖を確認する事ができ、日々の臨床に活かすことのできる貴重な経験となったと思います。このような会が開催できるのも新潟大学解剖学教室をはじめ新潟白菊会のご協力があってこそであり、故人に対する感謝の念を忘れず、来年以降も脳神経外科手術技術の向上に繋がる会として継続していく所存であります。

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