お知らせ

第17回新潟微小解剖セミナー開催報告

2025年8月9,10日の日程で解剖セミナーを開催しました。本年も中堅〜若手の先生方主体に総勢31名と多くの参加があり、両日ともに活気のある雰囲気でありました。昨年まで初日はpterional approach〜orbitozygomatic approachの基本から開始しておりましたが、本年は趣向を変え『後頭蓋窩解剖の基本』としてmidline〜lateral suboccipital approachから開始しました。

初日の講義風景

解剖での後頭蓋窩の展開は組織が硬いためやや難渋する場面もありましたが、各班指導係の先生方の誘導の下に、目標としたcerebellomedullary fissureの確認と解放、第四脳室の確認など達成できていました。

cerebellomedullary fissure開放〜第四脳室の確認

2日目は後頭蓋窩〜前方に辿るようにして錐体骨削除、Kawaseの三角の露出・骨削除を行いcombined transpetrosal approachの術野の完成を目指しました。初日の実習及び懇親会でやや疲労感もある中でしたが、各班重要構造を確認しながら術野展開を進めていく事ができていました。

Kawaseの三角を骨削除しテント切開
三叉神経の確認及びmeckel腔開放

2日間非常に密度の濃い内容であり、また皆さん熱心に参加してくれた事で非常に有意義なセミナーとなったと思います。本年もご遺体や解剖の設備など提供してくれた新潟白菊会及び解剖学教室の皆様の多大なご協力のおかげでこのような充実した学びの場を持つことができました。自前で解剖セミナーを開催できるという非常に恵まれた環境を手術技術の向上や伝承に活かしていく所存であります。この場をお借りしまして新潟白菊会及び解剖学教室の皆様に深謝致します。

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